2月2025

EVER GREEN COFFEE /「山と珈琲」/ 2025.02.02 / 裏六甲 白石滝

2025年、山と珈琲、1発目。

前回のロケ時、次は冬の裏六甲に氷瀑を見に行けたらいいいね、なんて話してました。
でも、つまりそれは、キンキンに冷えた状態の山であるということ。
以前、七曲滝の氷瀑に連れて行ってもらった時も、
積もった雪が凍ててトゥルットゥルに滑るところも多かったので、
これはちゃんと緊張感を携帯していかないとなと考えていました。

この日の天気予報は、実は1週間ほど前からずっと雨の予報。
今回もロケは延期かなとほとんど諦めていましたが、前日になり急に曇り予報に。
みんなで相談して、行っちゃおうか!と決行することに。勢い大事。

そして、今回、同級生で友達のもんげ(もんくん)が、
山に行ってみたいと言うことで京丹後から同行してくれることに。
もんくんは、バイクで色んなところに旅に行くのを趣味にしています。
職場の丹後プラスティックさんで、
自分にNC彫刻機の使い方を指導してくれる優しい先輩でもあります。
怪我なく、初めての山を楽しんでくれたらいいなと思いました。

今回は有馬温泉側から入山。
こちら側から登るのは初めてのこと。
この日の気温は、予報では最高気温10℃くらいまで上がるとのことで、
この時期にしては比較的高めでラッキー。
しかし、例年に比べると、ここまで少し暖かった印象のこの冬、
氷瀑になっている滝はなさそうだ、とのことでした。
それでも、裏六甲のいくつかの滝を見に行こうということで、
EGC竹中がチョイスしてくれた今回のルート。
前日に雪が降ったとのことで、至るところに積雪が。
沢を流れる水は、さすがにキンキンに冷えていて、
歩きながらどうしても濡れてしまうので、
途中で、気づけば足の指先の感覚がなくなっていました。
さすが冬の山!

今回、山と珈琲の楽曲制作で、初めて沼ったというYAVZ.COM
いつも、「もう出来たの!?」と驚くスピードで楽曲が上がってくることが多いので、
今回は練りに練った深みのあるサウンドが、冬の山を演出。
寒さより、珈琲を淹れる温かさにフォーカスしたような音作りに癒されます。

店主が焙煎したケニアの豆の浅煎り。
栃の木のククサのカップがいい感じ。

滝も、色んな滝があって、本当におもしろい。
滝だけではなく、山に入ると、言ってしまえばもう全部がおもしろい。
どうやってこんなものができたの!?と思うところばかり。
地球の活動の凄さに触れられます。
悠久の時に思いを馳せることができます。
惑星で生きているんだな、と感じることができます。

EVER GREEN COFFEE Website

有限会社 丹後プラスティック PV

京都府京丹後市大宮町河辺。
そこで自分は生まれ育ちました。
高校を卒業してこの街を出るまでは、
まだ京丹後市に合併されておらず、京都府中郡大宮町河辺でしたが。

コンストのゲンとは同い年の幼馴染で、同じ河辺地区で育ちました。
ゲンの弟ソウタと、ウチの弟も同い年の幼馴染だったり。
(ウチらの母親同士も幼馴染だったりします。)
ゲンとソウタのご実家が営まれている丹後プラスティックさんも、
同じく河辺に、自分たちが生まれる前からあります。

昨年から自分は、丹プラさんでお世話になり、働かせていただいています。
これまでも色んな仕事を経験させてもらって生きてきて、
ここ10年ほどは調理師がメインの仕事でしたが、製造業は初体験。
先輩たちにご指導をいただきながら、
NC彫刻機の新米オペレーターとして修行の日々を送らせてもらっています。

昨年、代替わりされて、ゲンが代表取締役に就任、新体制に。
そんなシン・丹プラさんが、京都市内のビジネス交流フェアに出展するということで、
ゲン社長から会社紹介のPVをつくってくれないだろうかと相談をもらいました。
もちろんやらせてもらうけど、
コンストの新しいアルバムに収録されている曲 “manufacture” を使わせてほしいとお願いしました。
だって社長、あの歌詞、そのまんま丹プラさんのお仕事の歌じゃないですか!
曲タイトルの “manufacture” だって “製造業” の意。
社員もパートさんも、従業員の皆さま全員にご協力いただき、撮影させてもらいました。
社長は楽曲で、自分は撮影と編集で。一丸の制作。

今回の映像制作にあたり、自分の想像力の原点になったのは、
丹プラさんで働かせてもらい始めた頃、一見してヤラれてしまったUさんの背中。
「背中に何にも書いてないような奴になっちゃあいけないよ」
と書いてあるかのようなこの背中!
師匠!勉強させていただきます!
マジでシビれます。

そう言えば、10年ほど前にゲンに頼まれて、制作させてもらった丹プラさんのロゴ。
月日を経て経て、自分がつくる映像で使うことになるとは思わなかった。
ヒュンヒュンと遠くから風を切る音が徐々に近づいてくるなあと思ったら、
鋭利な形をしたロゴが高速回転しながら飛び込んできて、
「うわあああああ!!!!」となりながら、両手でバチン!と挟んでなんとかキャッチした気分。
ブーメラン型だとは思っていなかった。

まあ、そもそもが、丹プラさんで働かせてもらう未来が自分にあったとは、という話で。
たまたま生まれ育った故郷の土地で、たまたま出会った人たちと、
案や因や運や縁や恩や、有り難い機会や、巡り合わせや、
各々の選択が結果として交錯する俺たちの座標。現在地点。
Z軸だけはマイナス入力してはいけない。
このまま削って削って、進むしかないのだ。
刃が切れ止んでたきたら、もんくん研いで!(自分で研げ)

社員としての契約もしていただきました。
ただ自分は、クラブワークスとして制作の仕事もしたいので、
無理をお願いして有期契約社員として雇用していただきました。
自分のような者を受け入れていただいて、丹プラさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
とにかく今はどんどん数を経験させてもらって、
NCでの加工が上達できるよう精進したいと思います。
ご挨拶代わりと言ってはなんですが、自分に出来ることで心ばかりのお返しを。
丹後プラスティックの皆さま、不束者ではございますが、
ご指導ご鞭撻のほど、引き続きよろしくお願い申し上げます。

丹プラさんとクラブワークス、たどり着いた現在の自分のカタチ。
色んな人が、自分に与えてくれたカタチ。
ひとつひとつは小さなものでも、つくることでしか味わえない感動を、
今までの仕事や遊びで蓄積してきたように思う。
形はないけど、それだけが自分のなかで確かなもの。賭けられるもの。
それを信じて反復するのみ。
もうひとつ。あとひとつ。
欲しがり続けていこうと思う。

そして、CONSTRUCTION NINEの1st Full Album “four corners” も絶賛発売中です!
こちらも併せて、どうぞよろしくお願いいたします!