“I want” / No.002 山副刺繍 山副 芳樹
ヨシキという、同じ丹後出身の同い年の人が、
“ヨット”というバンドでベースを弾いている。
ということは知っていた。
でも、ヨシキとは、学生のとき同じ学校にはならなかったりして、
会って話したりしたことはなかったからどんな人なのかは知らなかった。
時を経て。
邂逅は2017年。
共通の友達が結婚するとき、サプライズで流す映像をつくろうという話に誘われたとき。
その音頭を取ってくれていたのがヨシキだった。
初めましてのときが、どんなだったかを全然憶えていない。
ヨシキが、それくらい自然に接してくれる人だったからだと思う。
例えば、キャンプ。動画。ビール。音楽。
自分が好きなものにとても真っ直ぐで、
その好きなものでとにかくすぐ遊んじゃう人。
俺から見えるヨシキは、そんな人。
ヨシキのそういうところ、とても好きなところ。
先日、オースティンでヨシキと打ち上げした。
ヨシキのこれまでの半生の話、改めてじっくり聞かせてもらったり。
とにかくバンドがやりたくて、楽器もちゃんとやっていなかったのに大阪に出た。
字面を見ても何だかよく分からないこの話が、とてもヨシキらしくておもしろい。
そして俺は、実はちゃんと“Yacht”の音楽を聴いたことがなくて、
この撮影後に初めてちゃんと聴かせてもらったことを伝えました。ワハハ。
オースティンのTVでYouTubeにあるYachtの映像を観たり。
記録されて残っていると、あとでこうやって再生できる。
映像のそんなところが俺は好きです。
お仕事の様子を撮影させてもらって、お仕事の話を聞かせてもらう。
もちろん俺の知らないことばかり。
そんな貴重な話を聞かせてもらうのは、やっぱりとてもおもしろい。
ヨシキ、ありがとう。
2025/05/01 - MOVIE