A Will Records
A Will Records 始めました。
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2021/07/08 - NEWS
山羊戸渡のルートを抜けて、昼前あたり。
この日は、午後から曇りや少し雨が降るかもしれなさそうな天気予報。
EGC竹中の提案で、そこからシェール槍というところに足を伸ばしてみることに。
六甲を歩いているとき、たまに看板などでその名前を見かけていて、
独特の字面なので頭の隅に印象が残っていました。
シェール槍。
一聴しても、何を想像したらいいのかわからない名前。
「槍」というくらいなので、鋭く尖った形をした山なのだろうか。
では「シェール」とはなんだ!
帰ってきてから調べてみると、シェール槍に向かう道は、
明治時代に神戸にやってきたドイツ人、シェールさんが好んだ道だったというものを見つけました。
そこから槍のように伸びた岩山ということで「シェール槍」になったのではないかと。
なるほど。
名前には由来があるもんですね。
山頂の岩場を吹き抜ける冷たい風に、お湯の湯気が混ざる。
「山と珈琲」の音のファンタジスタYAVZ.COMが暮らす街、
三田方面の絶景を望み、エアロプレスで淹れるホットコーヒー。
この日の下山は六甲ケーブルにて。
シェール槍から下りて六甲山上駅に向かう道中、なんと雪が降ってきました。
最初はチラチラと降る感じでしたが、途中でシンシンくらいに変わりました。
今シーズン初の雪は六甲にて。
さすが山の上ですね。空気が冷えていたのでしょう。
ケーブルで山を下りると、快晴の神戸の街。
紅葉と雪に会えた12月の山、楽しませてもらいました。
2025/01/05 - MOVIE
思い返せば、2021年頃。
ゲンから、コンストが新曲の制作を始めていると聞きました。
しかも、曲数を貯めて、キャリア初のフルアルバムの制作を目指しているのだと。
とても気持ちが高揚したのを憶えています。
感染症による抑圧を全員が余儀なくされていた頃。
その底で、自分の人生を省みては沈んでいた頃。
「再生」という言葉に惹かれている自分がいました。
ですが、未熟な自分が過去に生んでしまった失敗を思い出しては、
ご迷惑をおかけしたり、傷つけたり悲しませてしまった人たちの顔を思い浮かべては、
そんなものを自分が求めていいものか、自問し続けていた頃でした。
2022年3月のある週末、1回目の録音があると聞きました。
ゲンに、俺も連れて行ってほしいとお願いしました。
録音は、それから2024年5月まで2年2ヶ月の期間、
大阪日本橋のStudio Cooperにて、数回に分けて行われました。
サウンドエンジニアは、もちろん永田さん。
コンストが今までに制作した音源も手がけていただいた方です。
自分も、その現場にカメラといっしょに置いてもらいました。
制作当初から、自分はゲンに今回のアルバムのコンセプトをよく訊ねていました。
ゲンは「4」というイメージだと言っていました。
1st mini album「RETURN TO THE MOON」が満月のイメージで“マル”。
2nd mini album「TRIANGLE」が“サンカク”。
だから、次は“シカク”かなあと。
「4」というのも、コンストの「3」人、プラス「1」で、「4」。
それは、例えば、エンジニアの永田さんだったり、バンド仲間だったり、
友達だったり、家族だったり、コンストを聴いてくれる人だったり。
ゲンはそこに「関わり」を表そうとしているのだなと感じました。
そのことを、なんだか嬉しく思いました。
そしたら、録音作業も終盤に差し掛かる頃、
大ちゃんが加入することになったと聞いて「!!!!」。
まさに「4」に呼ばれたような物語。
こんなことが起きるのか、と驚きました。
そして、完成したアルバムについた名前が “four corners”。
四隅や、小さな町という意味もあったりするようです。
個人的には、4人の男たちの人生の曲がり角のようにも聞こえて、なんかいいなあとも思っています。
2012年の年末で、いったん精力的な活動を休止したコンストは、それぞれの生活の変化もあり、
ソウタは小豆島、小島は大阪、ゲンは京丹後と、生活の拠点の距離も離れました。
そして、大ちゃんは普段、東京で仕事しているのだそうです。
それでもタイミングを合わせて、曲をつくり、練習し、録音し、フルアルバムを完成させました。
これ、本当にすごいことだなと自分は思います。
みんな、コンストというバンドが本当に好きなんだなと思います。
自分は、録音作業の全日程に参加させてもらいました。
2年2ヶ月のあいだ、曲をつくりながら、録音が進んでいく様子を撮影させてもらいました。
一部ですが、切って貼って、予告映像に仕上げてみました。
個人的な視点にはなりますが、お裾分けできればと思います。
アルバム発売までの間、期待を膨らませるお手伝いを担えたら嬉しいです。
自分という視点を、録音現場に置かせてくれたコンストに感謝しています。
とても心が動く物語を近い場所で記録させてもらえたことは、大きな経験になりました。
膨大な量の素材を編集していく作業は大変でしたが、楽しかったです。
あと個人的には、永田さんのお仕事を近くで拝見させてもらえたことも貴重な経験でした。
自分は音のことに関しては全くの無知ですが、永田さんのお仕事ぶりにいつも敬服するばかりでした。
お世話になりました。ありがとうございました。
自分はコンストから再生の機会をもらいました。
でも、もらってばかりでは自分は何も変われません。
あの頃の罪滅ぼしのような気持ちも込めて、
コンストの今作を全力で応援しようと決めていました。
自分の人生において、直接やり直したり、直接取り戻せたりするものはひとつもありません。
未熟すぎた自分が過去に生んでしまった損ないの数々も、省みれるものはすべて後悔に変わりました。
自分で気づけないままの損ないも、きっとたくさんあることと思います。
それでも自分がまだ前に進もうとするならば、
上から書き足したり、塗り足したりするしか、自分にやらせてもらえることはありません。
その際、下地にある言葉や色、自分がどこから来たのか、
それだけは絶対に忘れないよう常に自分に言い聞かせていたいと思います。
後悔や反省の気持ちを火室に掘り込んで、
頭から蒸気を噴き出すようにしてつくった3本の映像を、コンストに贈ることができました。
自分は、記録という仕事に携わりたくて映像を撮ったりしているので、
コンストのみんなの確かな瞬間を残すことができたことは個人的にもとても嬉しいことです。
そして自分は、やっぱりコンストが好きだなと思いました。
人も曲も歌も。
大ちゃんが加入してくれて、4人のコンストがこれからどうなっていくのか、本当に楽しみです。
やっぱり友達といっしょに何かつくるのはおもしろい。
たまたま出会って、そのあと自分で選択してきた話の続きが更新されるようで、とても嬉しいです。
自分は、次はどんな物語を記録できるでしょうか。
いっしょに何かつくってみたい友達もいる。
自分に、いっしょに何かつくろうと声をかけてくれる友達、先輩や後輩もいる。
これからも、ひとつひとつを大事に、組んでいけたらと思います。
時間に限りがあることを忘れずに。
CONSTRUCTION NINE。
Studio Cooper 永田さん、
レーベルOVER THIRTY KIDSさん、
キンヤ、ウリオくん、
CDのアートワークを担当してくれた川口さん。
本当にありがとうございました。
友達がつくった作品に感動をもらって、また生きていけます。
多くの人に聴いてもらえたらいいなと思います。
2025年2月5日、リリースです。
2024/12/30 - MOVIE
いよいよ今年も師走。
2024年最後の「山と珈琲」の撮影。
紅葉も見頃のピークという感じで、めっちゃキレイ!
気持ちのいい晴天で、日向を歩いていると丁度いい心地よさでした。
立ち止まったり、日陰に入ると、さすがに12月を感じる気温。
呼吸すると、新鮮な冷気が肺に入ってきます。
この感覚、けっこう好きです。
今回、EGC竹中が連れて行ってくれたのは、「山羊戸渡」というルート。
長峰山の北側にある尾根道。
「ゴートリッジ」とも呼ばれているそうです。
語源を調べてみると、諸説あるようでした。
そのむかし、神戸に居留していた外国人の方がこのルートに登る際、
「Go To Ridge」と発音していたものが転じてゴートリッジとなり、
ゴート=山羊、リッジ=尾根、戸渡と当て字が振られたようだ、
というものを見つけました。
おもしろいですね。
とても立派な松の木の下で淹れるドリップコーヒー。
珈琲も呼吸して、いい感じ。
まさに”小春日和”!というYAVZ.COMのサウンドも、
このときの日差しのように柔らかく、暖かく。
余談ですが、
この場所で撮影の準備をしている際、
年配男女の2人組の登山者の方が通られて、挨拶を交わしました。
撮影を終え、先に進んでいると、
先ほどの登山者の女性の方がひとり戻ってこられ、
「途中で男性を見ませんでしたか?」
とのことでした。
「え、先ほどの男性ですか!?」
俺たちは誰ともすれ違いませんでしたし、
大きな分岐路があるようなルートでもなかったので、「!?」。
男性に電話しても、つながらないのだそうです。
心配すぎる!
竹中は、今まで来たルートを戻って確認に行ってくれました。
山慣れていない俺とヤブは、
ミイラ取りがミイラになりそうなのでその場で待機。
しかし、見当たらず。
万が一のことを想定し、通報することに。
女性の方が、携帯電話の電池残量が少ないとのことで、
ヤブが電話を貸してあげてサポート。
110番の際、119番にも連絡をとのことだったので立て続けに連絡。
女性が119番の担当者と通話中、
別の担当の方が男性の携帯電話にかけていたところ、
いま繋がって通話できている、とのこと!!
どのルートを選択されたかはよくわかりませんが、
もうかなり先を歩いておられる、とのことでした。
あのおっちゃん、マジでワープしたんでないの!?
とにかく、ご無事でよかった!!!!
神戸市立自然の家に着くと、
先ほどの男女の方が、そこまで安全の確認に来てくれた警察の方に、
事情を説明されていました。
お礼を言いに来られたので、挨拶して別れました。
山は、何が起こるかわかならない。
またひとつ、とても大きな勉強をさせてもらいました。
2024/12/19 - MOVIE
またしても、雨でロケが一度順延。
今年は、天気との巡り合わせがすれ違いがち。
リスケして、11月の裏六甲へ、EGC竹中が連れて行ってくれました。
天気は最高の秋晴れ!気温も高めで心地良し!
今日のルートは、大池地獄谷という場所らしいです。
地獄、、
名は体を表す。
誰かが、いやむしろ多くの人がそんなふうに感じなかったら、
そんな名前がつくことないんでないの!!?
そう思って緊張しながら臨みました。
しかし、結論から言うと、
程よく適度に楽しめるとてもいい谷だと思いました!
地獄、という感じはしませんでしたね。
まあ、でもそう思えるようになったのも、
これまで竹中が色んなルートで山を案内してくれたからだと思います。
少しずつ、山での経験値が自分のなかに蓄積されていくのを感じます。
しかし、山を甘く見てはいけない。
それだけは忘れてはいけない。
緊張感は常に備えて、毎回挑みたいと思います。
豊富な量の水が流れるなか、
次の一手や一足をどこに出して歩こうか考えながらの沢登り。
時には、予期せぬところで足が滑ったり、踏んだ石が不安定でバランスを崩したり。
この、身体と脳の状態、山でしか入らないモード。山とのセッション。
小さな怪我含め、いつも学びが多いです。
地獄大滝の前で、エアロプレスで淹れるホットコーヒー。
湯気とエチオピアの豆のいい香り。
YAVZ.COMの音作りも、しっとり優しく、秋めかしい。
紅葉のピークにはもう少しという印象でしたが、
六甲ミーツ・アートも開催中で、多くの人で賑わう日曜日の六甲山でした。
EVER GREEN COFFEE Website
2024/11/28 - MOVIE
地元の姫路を拠点に活動を続ける友達のバンド “bacho” が、
このたび、2枚目のフルアルバム “Boy Meets Music” をリリースしました。
“最高新記憶”から、もう9年経つのか。
時間が経つのは本当に早い。
実際は長かった日々も、振り返ってみればそんなもんですよね。
でも、経た。経たからこその、厚くて重い、11曲。
11通りの震え方で、心が反応します。
キンヤは、色んなライブの現場で、
俺がつくったLOCAL Tシャツを着続けてくれていました。
先代のLOCAL Tシャツをつくったのは、もう11年ほど前。
どんどん古くなって擦れていくLOCAL Tシャツと、
どんどんお客さんが増えて、大きな現場が増えていくキンヤとbachoを、
SNSでの写真や映像、時には遊びに行った現場などで俺は見ていました。
そんなにボロボロになるまで着てくれるのなんで?と思いつつ。
俺たちは、まだライブにお客さんが全然入っていないこともあった頃からの友達だけど、
もう今ではbachoは、多くの人の心を惹き付けるバンド。
そんなバンドの歌い手に、疲れたTシャツを着続けさせるわけにはいかないな。
そう思ったことが、LOCAL Tシャツを新しく刷り直した大きな動機のひとつでもありました。
今回のツアーでは、新しいLOCAL Tシャツを着てくれているみたいです。
SNSでライブの写真を見て、それを確認しました。
よかった。ビシッとしてる。
色んな友達や先輩や後輩が、それぞれの現場で “LOCAL” を着てくれている。
直接お会いしたことはございませんが、
オンラインショップなどでご購入いただいた
顔も知らない方々もそうなのかもしれないと思うと、
本当に嬉しい限りです。
それだけが、弊LOCAL Tシャツの存在理由です。
少し話が逸れましたが、
bachoの新作 “Boy Meets Music” は、本当に最高の作品だと俺は思います。
ぜひ、多くの方に聴いてもらいたいです。
bachoのライブも、ぜひ体感してもらいたいです。
俺も、みなさんといっしょで、
bachoのみんなと、bachoの音楽に出会えて本当によかったと、
そう思っているうちのひとりです。
あの頃、あんなふうに出会っていなかったとしても、
bachoの音楽にはいつか出会っていたと思うし、
ライブを観に行って、話しかけたりして、
結局、どこかで友達になっていたんちゃうかな。
なんて思わされてしまう人たちだと思います笑
リリースツアーも順調そうで何より。
SOLD OUTしている会場もあり、さすが。
地元である姫路公演がすぐ完売したのも、最高ですよね。
心密かに更新を待っていたともありブログが、
蜘蛛の巣をはらって、約2年ぶりに更新され始めています。
ライブの日程が終わるごとに、ともありの視点で語られる旅の様子を、
いつも楽しみに待っています。
文体は独特ですが、ともありらしくて俺は好きです。
(今のところは筆が乾く気配ナシ)
リリースツアーのどこか、俺も遊びに行きたいと思っています。
bacho official website
2024/11/23 - NEWS