8月2025

“I want” / No.005 Austin 中西 寿幸

「ワシ、インタビューとか全然喋れんと思う」
と、トシさんはおっしゃるのでした。

トシさんは俺を笑わせようとしているのだと思って、
サンドウィッチマン富澤さんの言葉をお借りしてツッコもうとしたら、
曇りなき眼で虚空を見つめておられました。

自分の姿を自分で見ることはできません。
私から見た私と、あなたから見た私は違う。
仕事する姿を記録させてもらって、
私がどんな人なのかということを、
極一部ではありますがお見せすることができる。
そんな企画でもあるのかなと、トシさんと話していて思いました。

インタビューですか?
想定通り、膨大な量の言葉を収録させていただきました。

収録の途中、トシさんの、
「ワシ、けっこう喋るね」
で、ふたりで大爆笑いたしました。


京都府京丹後市峰山町荒山。
路地裏の酒処、オースティン。
店主、トシさん。
俺はいつも大変お世話になっています。

2014年の11月に開店されたオースティン。
もともと、開店以前に、
トシさんが自宅にお友達を招いておもてなしをする集まりに
“オースティン”という名前をつけていたとのこと。
外でスモークチキンを焼いて呑んだり、
焚き火を囲んで語り合うチルなパーティーだったとトシさん談。
ちなみに、家の中でパーティーするときは
“ヒューストン”に名前が変わっていたそうです。
どちらも、アメリカのテキサス州の街の名前。
当時、テキサス州発祥のカントリーやブルースにハマっていたノリらしいです。
お店を始められる際は、その流れで、
200以上のライブハウスがあり、ライブ音楽の聖地とも言われる
“オースティン”をお店の名前に選ばれたのだそうです。

とにかく、音楽が大好きなトシさん。
THE USO 800というバンドで活動されています。
俺も、オースティンで、トシさんにたくさんの音楽を教えてもらっています。

最近は、色々なイベントでジャマイカのローカルフードである、
ジャークチキンを焼かれています。
爽やかであり、ワイルドでもある、スパイシーな鶏肉料理。
これが本当にめっちゃ美味しいんですよね!

今回は、金刀比羅神社の境内で行われた、
「丹後夜の市 2025」での出店にお邪魔させていただき、撮影させてもらいました。

コロナ禍の時期に露天商の資格を取得された、というお話も興味深かったです。
俺もあの時期は、調理師としての仕事がメインだったので、
今までの当たり前が急に抑圧されたあの時期のことを、
今でもたまに振り返って考えたりします。
なので、飲食業に携わられている方には、あのときのお話をお尋ねしてみたくなったりします。
トシさんが、あの頃、パンデミックの底で考えられて、
前向きに決断した一歩が今に繋がっているということ。
そこから俺も前向きな学びをいただいています。

レゲエを流しながら野外で炭焼きする、ジャークチキン。
食欲をそそるスパイシーな煙の発信源。
ビールとの相性だって抜群。
終始、ゴキゲンでピースなバイブスの営業。
降り出した雨も、チームオースティンさんのフルヴァイブスの前ではスパイスのひとつ。 
そして、大盛況につき、17時前にはジャークチキン完売!
トシさん、ルミさん、オギノさん、ありがとうございました!
ビッグアップでございます!

音楽をツマミに。
そして、トシさんが色んな国の音楽を聴いてつくられる、
多国籍な料理をツマミに呑めるアットホームなお店、
オースティンへ皆さまぜひどーぞ!


トシさんは、オースティンの今日までを振り返り、
「運がよかった」とおっしゃいました。
それを聞いたとき、
THA BLUE HERBの「LOSER AND STILL CHAMPION」を思い出しました。
Hookでbachoがサンプリングされて、ぶちアガった曲。
リリックのなか、羽田行きのANAの機内でのBOSSさんとO.N.Oさんの会話。
「この飛行機がもしタイムスリップしたら、今日の同じ場所までまた来れたかな」
縁とは、本当に不思議な点と点。
それをどう受け取って、どんな意味をつけていくかは、自分次第。
まさに見えざる手の脚本、その先をどう演出するかは自分次第ですよね。
「今が負けでもそこで終わんな」BOSSさんの言葉に奮えます。

撮影が終わって編集の席に着き映像素材を確認すると、
もっとこう撮っておけば!の連続で、
いつも、うわあああああああとなります。
そのなかでも納得のいくところを探して、
カットとカットをつないで自分の思う物語に仕上げていく。
その作業を繰り返しながら、
自分がいちばん良いと思うものを、自分がいちばん欲しいものを探していく。
仕事でも遊びでも、何かを追求するってそういうことなのでしょうか。
お客さまがいちばん欲しいものにお応えする仕事の中にも、その道はある。
失敗しないとわからない。
でもそれは、成功を目指して挑戦したときしかわからない。
あー!!やってまった!
俺は悲しいくらいその繰り返しですが。
悔いて、反省して、確認して、また次。
それを続けていくしかないですね。
やり続けるだけ。つくり続けるだけ。
今日も、明日も、明後日も。

EVER GREEN COFFEE /「山と珈琲」/ 2025.07.20 / 裏六甲 続 逢山峡

夏の六甲を思い出すと、水の音が聞こえる。

2023年6月の西山谷、2024年7月の杣谷。
今まで、EGC竹中が夏に連れて行ってくれたルート。
山行の日の前にどのくらい雨が降ったかや、
そのルートの地形にもよりますが、
水の生命力を思いっきり感じることができた体験。
そんな思い出が蓄積されているので、
夏の六甲では水を撮りたくなってしまっています。

逢山峡は、また一味違った水の記憶になりました。
ゴルジュや、猪ノ鼻滝の天然スライダーも壮観。
自分は機材があるため、眺めるだけですが。
夏だ!水遊びだ!
逢山峡は、そんな感じのコースだったですね。

沢の流れに足をつけながら、
エアロプレスで淹れるアイスコーヒー。
なんとも涼しげ。

水の動と静の“静”側からアプローチしたような、
穏やかで優しいYAVZ.COMの音づくり。
今回の山行の記憶が反映されているのでしょう。

逢山峡、涼しくて爽やかで最高でした。
裏六甲側だからか、心地よい風が吹いたり、
神戸の街もそんなに暑いと感じなかったです。
昼すぎに下山できたという時間も、よかったのかもしれない。
とにかく、暑さにヤラれず無事にみんな下山できて、ホッ。
連日の猛暑のなか、束の間の清涼を充填できました。

もんげと帰路につき、
飯でも食おうかと福知山で車を降りた瞬間、
暑すぎて気が遠のいてしまい、白目をむく。
車を挟んで、レギュラーの西川くんがふたり。
京都北部の暑さは異常じゃないでしょうか。
(この2日後から3日間、福知山は全国1位の気温を記録するのでした。)

天一のこってりを給油して帰宅。
シャワーを浴びて、ビール呑みながら選挙特番を観る。
我々も期日前投票を済ませて山に行きましたが、
期日前投票者数は過去最多だったそうですね。
ただの乱世のなか、投票率が上がったことは希望。

EVER GREEN COFFEE Website

YAVZ.COM / 「まつりのあと」配信リリース

2023年の10月7日と8日。
自分が生まれ育った、
京都府京丹後市大宮町河辺の秋祭り、
“太刀振り”の巡行を映像と音で記録させてもらいました。

現場の録音も担当してくれたヤブといっしょに、
映像と音を編集し、「御神録」という作品に仕上げました。

その作品のためにヤブが制作してくれた曲たちが、
「まつりのあと」というタイトルで、
各種サブスクサービスで配信開始になったそうです。
郷愁の旋律。
ぜひ聴いてみてください!

▶︎big-up.style/1opagy1Cmf

日本には、たくさんの素晴らしいお祭りがあります。
各地の小さなお祭りは、担い手不足などで継承が危ぶまれているものも多いと聞きます。
自分の地域のお祭りを、映像と音で記録して残しておきたい。
そんなことを考えておられる方がいらっしゃいましたら、一度お問合せくださいませ。
この「御神録」という企画のような形でもよろしければ、
僕たちにも何か出来ることがあるかもしれません。