今回、EGC竹中が連れて行ってくれたルートのあたりは、
有馬四十八滝と総称されるように、とても滝が多いのだそうです。
白石滝で珈琲を淹れる前にも、滑(なめ)滝という滝も見に行きました。
冬季にキンキンに冷えると、ここら一帯の多くの滝が凍って氷瀑となるため、
“六甲アイスガーデン”とも呼ばれるエリアなのだそうです。
今年の冬は、この日までは冷え込みが足らず、今回は氷瀑は見られませんでしたが。
(この数日後から、大寒波がやってきて、自分が暮らす京丹後も大雪でした。
タイミングが少し違えば、氷瀑が見れたかもしれませんね。
そのタイミングで山に入る勇気が自分にはなかったかもですが笑)
そして、次に珈琲を淹れたのは、百間(ひゃっけん)滝の前。
これまた自然造形のおもしろさを感じるステキな滝。
もしここが氷瀑だったら壮観だっただろうなあと想像しました。
YAVZ.COMは、毎回、その場で音を録音して、
採集した音を元にしたりしながら楽曲をつくってくれています。
“音景色の再現”だとヤブ自身も言っていますが、
その”再現”のニュアンスをいつも楽しみにしています。
日によっては、山行の途中で天候が変わったりして、
1本目と2本目の音づくりの印象に変化が出ることもあったり。
自分もその日の山行の時間を共に過ごしていますので、
ヤブのつくった音を聴いて回想する楽しみをもらっています。
同じ状況や時間を共有しているからでしょうか。
ああなるほど、そういう感じねと同調できてしまうような感覚もあり不思議です。
今回の2本は、冬の山の静寂と冷気のなかで、
珈琲の温かさを感じるような描写で、統一感があるように感じています。
竹中が深煎りに焙煎したブラジル産の豆をドリップで。
香ばしく、濃厚な味わい。
この後は、いったん山上に出てから湯槽谷山を経由して、
途中で有馬ロープウェイの駅を目がけて下山しました。
友人のもんげも山を楽しんでくれたようで、
これから毎回いっしょに来たいと言うてくれました。
(翌朝は、筋肉痛で寝床から起きれなかったそうです。
自分も初めはそうでした。笑)
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2025/03/07 - MOVIE
2025年、山と珈琲、1発目。
前回のロケ時、次は冬の裏六甲に氷瀑を見に行けたらいいいね、なんて話してました。
でも、つまりそれは、キンキンに冷えた状態の山であるということ。
以前、七曲滝の氷瀑に連れて行ってもらった時も、
積もった雪が凍ててトゥルットゥルに滑るところも多かったので、
これはちゃんと緊張感を携帯していかないとなと考えていました。
この日の天気予報は、実は1週間ほど前からずっと雨の予報。
今回もロケは延期かなとほとんど諦めていましたが、前日になり急に曇り予報に。
みんなで相談して、行っちゃおうか!と決行することに。勢い大事。
そして、今回、同級生で友達のもんげ(もんくん)が、
山に行ってみたいと言うことで京丹後から同行してくれることに。
もんくんは、バイクで色んなところに旅に行くのを趣味にしています。
職場の丹後プラスティックさんで、
自分にNC彫刻機の使い方を指導してくれる優しい先輩でもあります。
怪我なく、初めての山を楽しんでくれたらいいなと思いました。
今回は有馬温泉側から入山。
こちら側から登るのは初めてのこと。
この日の気温は、予報では最高気温10℃くらいまで上がるとのことで、
この時期にしては比較的高めでラッキー。
しかし、例年に比べると、ここまで少し暖かった印象のこの冬、
氷瀑になっている滝はなさそうだ、とのことでした。
それでも、裏六甲のいくつかの滝を見に行こうということで、
EGC竹中がチョイスしてくれた今回のルート。
前日に雪が降ったとのことで、至るところに積雪が。
沢を流れる水は、さすがにキンキンに冷えていて、
歩きながらどうしても濡れてしまうので、
途中で、気づけば足の指先の感覚がなくなっていました。
さすが冬の山!
今回、山と珈琲の楽曲制作で、初めて沼ったというYAVZ.COM。
いつも、「もう出来たの!?」と驚くスピードで楽曲が上がってくることが多いので、
今回は練りに練った深みのあるサウンドが、冬の山を演出。
寒さより、珈琲を淹れる温かさにフォーカスしたような音作りに癒されます。
店主が焙煎したケニアの豆の浅煎り。
栃の木のククサのカップがいい感じ。
滝も、色んな滝があって、本当におもしろい。
滝だけではなく、山に入ると、言ってしまえばもう全部がおもしろい。
どうやってこんなものができたの!?と思うところばかり。
地球の活動の凄さに触れられます。
悠久の時に思いを馳せることができます。
惑星で生きているんだな、と感じることができます。
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2025/02/24 - MOVIE
京都府京丹後市大宮町河辺。
そこで自分は生まれ育ちました。
高校を卒業してこの街を出るまでは、
まだ京丹後市に合併されておらず、京都府中郡大宮町河辺でしたが。
コンストのゲンとは同い年の幼馴染で、同じ河辺地区で育ちました。
ゲンの弟ソウタと、ウチの弟も同い年の幼馴染だったり。
(ウチらの母親同士も幼馴染だったりします。)
ゲンとソウタのご実家が営まれている丹後プラスティックさんも、
同じく河辺に、自分たちが生まれる前からあります。
昨年から自分は、丹プラさんでお世話になり、働かせていただいています。
これまでも色んな仕事を経験させてもらって生きてきて、
ここ10年ほどは調理師がメインの仕事でしたが、製造業は初体験。
先輩たちにご指導をいただきながら、
NC彫刻機の新米オペレーターとして修行の日々を送らせてもらっています。
昨年、代替わりされて、ゲンが代表取締役に就任、新体制に。
そんなシン・丹プラさんが、京都市内のビジネス交流フェアに出展するということで、
ゲン社長から会社紹介のPVをつくってくれないだろうかと相談をもらいました。
もちろんやらせてもらうけど、
コンストの新しいアルバムに収録されている曲 “manufacture” を使わせてほしいとお願いしました。
だって社長、あの歌詞、そのまんま丹プラさんのお仕事の歌じゃないですか!
曲タイトルの “manufacture” だって “製造業” の意。
社員もパートさんも、従業員の皆さま全員にご協力いただき、撮影させてもらいました。
社長は楽曲で、自分は撮影と編集で。一丸の制作。
今回の映像制作にあたり、自分の想像力の原点になったのは、
丹プラさんで働かせてもらい始めた頃、一見してヤラれてしまったUさんの背中。
「背中に何にも書いてないような奴になっちゃあいけないよ」
と書いてあるかのようなこの背中!
師匠!勉強させていただきます!
マジでシビれます。
そう言えば、10年ほど前にゲンに頼まれて、制作させてもらった丹プラさんのロゴ。
月日を経て経て、自分がつくる映像で使うことになるとは思わなかった。
ヒュンヒュンと遠くから風を切る音が徐々に近づいてくるなあと思ったら、
鋭利な形をしたロゴが高速回転しながら飛び込んできて、
うわあああああ!!!!となりながら、両手でバチン!と挟んでなんとかキャッチした気分。
ブーメラン型だとは思っていなかった。
まあ、そもそもが、丹プラさんで働かせてもらう未来が自分にあったとは、という話で。
たまたま生まれ育った故郷の土地で、たまたま出会った人たちと、
案や因や運や縁や恩や、有り難い機会や、巡り合わせや、
各々の選択が結果として交錯する俺たちの座標。現在地点。
Z軸だけはマイナス入力してはいけない。
このまま削って削って、進むしかないのだ。
刃が切れ止んできたら、もんくん研いで!(自分で研げ)
社員としての契約もしていただきました。
ただ自分は、クラブワークスとして制作の仕事もしたいので、
無理をお願いして有期契約社員として雇用していただきました。
自分のような者を受け入れていただいて、丹プラさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
とにかく今はどんどん数を経験させてもらって、
NCでの加工が上達できるよう精進したいと思います。
ご挨拶代わりと言ってはなんですが、自分に出来ることで心ばかりのお返しを。
丹後プラスティックの皆さま、不束者ではございますが、
ご指導ご鞭撻のほど、引き続きよろしくお願い申し上げます。
丹プラさんとクラブワークス、たどり着いた現在の自分のカタチ。
色んな人が、自分に与えてくれたカタチ。
ひとつひとつは小さなものでも、つくることでしか味わえない感動を、
今までの仕事や遊びで蓄積してきたように思う。
形はないけど、それだけが自分のなかで確かなもの。賭けられるもの。
それを信じて反復するのみ。
もうひとつ。あとひとつ。
欲しがり続けていこうと思う。
そして、CONSTRUCTION NINEの1st Full Album “four corners” も絶賛発売中です!
こちらも併せて、どうぞよろしくお願いいたします!
2025/02/11 - MOVIE
山羊戸渡のルートを抜けて、昼前あたり。
この日は、午後から曇りや少し雨が降るかもしれなさそうな天気予報。
EGC竹中の提案で、そこからシェール槍というところに足を伸ばしてみることに。
六甲を歩いているとき、たまに看板などでその名前を見かけていて、
独特の字面なので頭の隅に印象が残っていました。
シェール槍。
一聴しても、何を想像したらいいのかわからない名前。
「槍」というくらいなので、鋭く尖った形をした山なのだろうか。
では「シェール」とはなんだ!
帰ってきてから調べてみると、シェール槍に向かう道は、
明治時代に神戸にやってきたドイツ人、シェールさんが好んだ道だったというものを見つけました。
そこから槍のように伸びた岩山ということで「シェール槍」になったのではないかと。
なるほど。
名前には由来があるもんですね。
山頂の岩場を吹き抜ける冷たい風に、お湯の湯気が混ざる。
「山と珈琲」の音のファンタジスタYAVZ.COMが暮らす街、
三田方面の絶景を望み、エアロプレスで淹れるホットコーヒー。
この日の下山は六甲ケーブルにて。
シェール槍から下りて六甲山上駅に向かう道中、なんと雪が降ってきました。
最初はチラチラと降る感じでしたが、途中でシンシンくらいに変わりました。
今シーズン初の雪は六甲にて。
さすが山の上ですね。空気が冷えていたのでしょう。
ケーブルで山を下りると、快晴の神戸の街。
紅葉と雪に会えた12月の山、楽しませてもらいました。
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2025/01/05 - MOVIE
思い返せば、2021年頃。
ゲンから、コンストが新曲の制作を始めていると聞きました。
しかも、曲数を貯めて、キャリア初のフルアルバムの制作を目指しているのだと。
とても気持ちが高揚したのを憶えています。
感染症による抑圧を全員が余儀なくされていた頃。
その底で、自分の人生を省みては沈んでいた頃。
「再生」という言葉に惹かれている自分がいました。
ですが、未熟な自分が過去に生んでしまった失敗を思い出しては、
ご迷惑をおかけしたり、傷つけたり悲しませてしまった人たちの顔を思い浮かべては、
そんなものを自分が求めていいものか、自問し続けていた頃でした。
2022年3月のある週末、1回目の録音があると聞きました。
ゲンに、俺も連れて行ってほしいとお願いしました。
録音は、それから2024年5月まで2年2ヶ月の期間、
大阪日本橋のStudio Cooperにて、数回に分けて行われました。
サウンドエンジニアは、もちろん永田さん。
コンストが今までに制作した音源も手がけていただいた方です。
自分も、その現場にカメラといっしょに置いてもらいました。
制作当初から、自分はゲンに今回のアルバムのコンセプトをよく訊ねていました。
ゲンは「4」というイメージだと言っていました。
1st mini album「RETURN TO THE MOON」が満月のイメージで“マル”。
2nd mini album「TRIANGLE」が“サンカク”。
だから、次は“シカク”かなあと。
「4」というのも、コンストの「3」人、プラス「1」で、「4」。
それは、例えば、エンジニアの永田さんだったり、バンド仲間だったり、
友達だったり、家族だったり、コンストを聴いてくれる人だったり。
ゲンはそこに「関わり」を表そうとしているのだなと感じました。
そのことを、なんだか嬉しく思いました。
そしたら、録音作業も終盤に差し掛かる頃、
大ちゃんが加入することになったと聞いて「!!!!」。
まさに「4」に呼ばれたような物語。
こんなことが起きるのか、と驚きました。
そして、完成したアルバムについた名前が “four corners”。
四隅や、小さな町という意味もあったりするようです。
個人的には、4人の男たちの人生の曲がり角のようにも聞こえて、なんかいいなあとも思っています。
2012年の年末で、いったん精力的な活動を休止したコンストは、それぞれの生活の変化もあり、
ソウタは小豆島、小島は大阪、ゲンは京丹後と、生活の拠点の距離も離れました。
そして、大ちゃんは普段、東京で仕事しているのだそうです。
それでもタイミングを合わせて、曲をつくり、練習し、録音し、フルアルバムを完成させました。
これ、本当にすごいことだなと自分は思います。
みんな、コンストというバンドが本当に好きなんだなと思います。
自分は、録音作業の全日程に参加させてもらいました。
2年2ヶ月のあいだ、曲をつくりながら、録音が進んでいく様子を撮影させてもらいました。
一部ですが、切って貼って、予告映像に仕上げてみました。
個人的な視点にはなりますが、お裾分けできればと思います。
アルバム発売までの間、期待を膨らませるお手伝いを担えたら嬉しいです。
自分という視点を、録音現場に置かせてくれたコンストに感謝しています。
とても心が動く物語を近い場所で記録させてもらえたことは、大きな経験になりました。
膨大な量の素材を編集していく作業は大変でしたが、楽しかったです。
あと個人的には、永田さんのお仕事を近くで拝見させてもらえたことも貴重な経験でした。
自分は音のことに関しては全くの無知ですが、永田さんのお仕事ぶりにいつも敬服するばかりでした。
お世話になりました。ありがとうございました。
自分はコンストから再生の機会をもらいました。
でも、もらってばかりでは自分は何も変われません。
あの頃の罪滅ぼしのような気持ちも込めて、
コンストの今作を全力で応援しようと決めていました。
自分の人生において、直接やり直したり、直接取り戻せたりするものはひとつもありません。
未熟すぎた自分が過去に生んでしまった損ないの数々も、省みれるものはすべて後悔に変わりました。
自分で気づけないままの損ないも、きっとたくさんあることと思います。
それでも自分がまだ前に進もうとするならば、
上から書き足したり、塗り足したりするしか、自分にやらせてもらえることはありません。
その際、下地にある言葉や色、自分がどこから来たのか、
それだけは絶対に忘れないよう常に自分に言い聞かせていたいと思います。
後悔や反省の気持ちを火室に掘り込んで、
頭から蒸気を噴き出すようにしてつくった3本の映像を、コンストに贈ることができました。
自分は、記録という仕事に携わりたくて映像を撮ったりしているので、
コンストのみんなの確かな瞬間を残すことができたことは、個人的にもとても嬉しいことです。
そして自分は、やっぱりコンストが好きだなと思いました。
人も曲も歌も。
大ちゃんが加入してくれて、4人のコンストがこれからどうなっていくのか、本当に楽しみです。
やっぱり友達といっしょに何かつくるのはおもしろい。
たまたま出会って、そのあと自分で選択してきた話の続きが更新されるようで、とても嬉しいです。
自分は、次はどんな物語を記録できるでしょうか。
いっしょに何かつくってみたい友達もいる。
自分に、いっしょに何かつくろうと声をかけてくれる友達、先輩や後輩もいる。
これからも、ひとつひとつを大事に、組んでいけたらと思います。
時間に限りがあることを忘れずに。
CONSTRUCTION NINE。
Studio Cooper 永田さん、
レーベルOVER THIRTY KIDSさん、
キンヤ、ウリオくん、
CDのアートワークを担当してくれた川口さん。
本当にありがとうございました。
友達がつくった作品に感動をもらって、また生きていけます。
多くの人に聴いてもらえたらいいなと思います。
2025年2月5日、リリースです。
2024/12/30 - MOVIE
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